108人が本棚に入れています
本棚に追加
赤のナイトと呼ばれた鎧男の返事を聞くとハートのクイーンと呼ばれた女性は大きな鎌を取り出した。
鎌に怯えたアリスはハートのクイーンに言った。
「な、何でそんなもの私に向けるの!?私、あなたに何かしたの!?」
ハートのクイーンはアリスを睨み付け、忌々しそうに言った。
「覚えておらぬのか、小娘。急に天井から降ってきたそなたがわらわのお気に入りの花瓶の上に落ち、割ったのだぞ」
「そんなの私知らない…。」
「そなたが知らぬとも事実だ。わらわの花瓶を割った罪、死んで償え」
ハートのクイーンがそう言い、鎌をアリスに向かって振るった。
「きゃあ!?」
アリスはとっさに頭を下げてかわした。
すると鎌の刃は偶然にもアリスが急に頭を下げた事により体勢を崩した赤のナイトの篭手に当たった。
最初のコメントを投稿しよう!