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ピーンポーン
ガチャ「…ゴホッ…どちら様ですか?」
「………」
「あの、今具合悪いんで、何かの勧誘でしたらまた今度に「ぷりん」
綺麗な君の声を、仕方なく遮る。
「え?」
不思議そうな顔して僕を見る君に、僕は笑って言った。
「具合が悪そうだったから心配したんだ。君の好きなぷりん、持ってきたよ……いつでも見てるからね」
みるみるうちに、君の顔が変わってく
恐怖に引きつった顔さえ綺麗だ…
「なッ……あなた……あなたなの?」
「なんのこと?じゃぁね」
そういって僕は、その場から離れる
後ろで君が何か言っているけど
僕には初めて君の声が、雑音にしか聞こえなかった。
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