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休み時間、僕が一人で居ると、星野さんがハンカチを差し出してくれた
『使ってね』
『あ、ありがとうございます』
僕がそう言うと、星野さんは笑顔で友達の所へ戻って行った。
そんな優しい星野さんの事をいつの間にか気になる様になっていった。
放課後、トイレ掃除をみんなから任せられ、一人で掃除を始めていると
バッシャーン…
女子トイレの方から水が降ってきた
『クッサ!隣から変な臭いしない?雑巾の臭いだよコレ』
何人かの声だった。ビショヌレになりながらも僕は掃除を続けた。
こんなイジメは慣れていた。こんなのは軽い方だから。
『おい、ファントム!掃除終わったら屋上来いよ!!』
『……………』
僕が一番怖い事、それは呼び出される事だった。
集団暴行がほとんどだから。
これが原因で何度も自殺を考えた事もあった。
だけどどうしても出来なかった。何故なら、小学生の時、一番の親友が僕と仲良くしたせいで みんなからイジメられて自殺してしまったからだ。
だから僕は親友に申し訳なくて死ねないんだ。
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