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翌日
昨日殴られたせいで僕の顔や体はアザだらけだった。そんな状態で学校に行った。
星野さんにハンカチ返さないと……
僕は昨日、星野さんに借りたハンカチを綺麗に洗って持って来ていた。
『あの……星野さん』
『……………』
僕が声をかけると星野さんはかなり驚いた顔をしていた
『……何?』
『あの……これ、昨日借りたから……』
そう言うと、僕はハンカチを星野さんへ差し出した
『…………いぃのに別に……あげる』
星野さんはそう言って机の中から教科書を取り出した
『そっか…ありがとう…』
少しよそよそしい姿に傷付いた。
休み時間、僕はかなり傷付いてしまった。どんなに殴られたり、嫌がらせをされる事なんかよりももっと……
僕が図書室で一人隠れる様に本を読んでいた時、星野さんが友達とやって来たのだ。
笑顔で友達と喋っていた。
僕はそんな星野さんの姿に釘付けだった。
『真理、あんたファントムに接しない方がいぃよ!』
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