10人が本棚に入れています
本棚に追加
え?
突然友達の口からそんな言葉が出た
『分かってる。今日さぁ、ファントムがハンカチ返そうとして来て驚いちゃった。気持ち悪いよ!わざわざ洗って持って来てるんだよ!てかアイツの触れた物に触りたくないよ』
『あはは…マジで?』
『調子に乗ってるよ!少し優しくしたらこれなんだもん。消えてって感じ』
………………
………………
星野さんの言葉に僕は身動き出来なくなってしまった。
誰かに心臓をエグリ取られるかの様な感覚だった。
どんなに殴られ傷付けられる事なんかよりも、心に出来た傷は一生消えない。
その日を最後に僕はこの街を出た。
最初のコメントを投稿しよう!