異端な二人

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「おい、ダルシャ達だぞ」 「本当だ、皆近付くなよ」 町人達がひそひそ話してるがもろに聞こえている。 デ「まったく、聞こえてるっての」 ア「酷い奴らよね」 ダ「気にするな、いつもの事だ」 ア「一発殴ってやろうかしら」 デ「おう、やってやろうぜ」 ダ「やめろ、噂が実話になる」 ダルシャに二人共引っ張られながら町の外に出た。 俺達二人は能力者で近付くと殺されるという噂が他の魔人達の間で広まっている。 アマリアも俺達の仲間という事になっている。 そのでたらめのせいで俺達は噂の広まった町には入る事は出来るが店などには入れない。 だから噂の広まっていない町へと移り住んでいる。 ダ「そろそろこの町ともお別れか」 デ「けっ、いつまでこんな生活続ける気だよ」 ダ「しょうがないさ」 ア「でもいつか住む場所が無くなるわよ」 ダ「いざとなったら人間界がある」 ア「でも魔人は魔界から出ちゃダメって」 ダ「それは魔人の掟だ」 ダ「魔人の生活を出来ていない俺達には関係ない」 デ「だよな、よしじゃあ行こうぜ」 デ「俺一回行ってみたかったんだ人間か」 ダ「馬鹿か」 デ「ぐはっ!」 言い終わる前にダルシャに殴られる。 ダ「行ってはいけないのは災いをもたらすからだ」 ダ「それをふまえた上での最終手段という事を肝に銘じておけ」
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