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ア「きゃあ!落ちる!」
デ「うるせえ!ぎゃあぎゃあ騒ぐな!」
ダ「お前も充分うるさいぞ」
俺達は渓谷への道を登っていた。
すぐ右側はそそり立つ壁。
そしてそのすぐ左側は断崖絶壁。
歩くスペースは少ししかない。
ア「こ、怖いよ~」
アマリアは今すぐにでも泣き出しそうだ。
デ「しがみつくな、歩きにくい」
ア「だって怖いんだもん」
ダ「日が暮れる」
ア「怖いもんは怖いんだもん」
ダ「そうか、ならあいつらに食われるのとどっちが怖い?」
そういって後を指差した。
後ろを振り返ると何匹もの竜が飛んでこっちに向かって来ている。
ア「いや~!」
ダ「なら走れ」
ダルシャがアマリアの手を引いていった。
デ「よっしゃ~!かかって」
ダ「馬鹿が」
デ「ぐえっ!」
ダルシャに襟を引っ張られた。
ダ「こんな所で戦う気か?」
デ「そ、そうか」
ダ「まったく、お前という奴は」
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