出会い

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「なぁ 彩斗 どっか暇つぶしにでも行かないか?」 「すまん! 裕治…! 兄さんと姉貴と妹と一緒に買い物しなくちゃならないんだ 暇つぶしなら一人で寂しくしているんだな!!! じゃ!」 ダダダダダダッ 彩斗は全力で走った やべぇ 遅刻したら姉貴に殺される! よし かなり疲れるが近道しかない! 山ヶ丘神社を横切らなければっ! 彩斗は神社にたどり着いた そして 神社を横切ろうとしたその時 「あっ あのっ… すみませんっ!」 「ふぇ?」 いきなり大きな声で話かけられてしまった為か 走ってた勢いのまま ベットスライディングのような形で転んでオマケに変な声まで出してしまった ズザァァァ 「ぐっはぁ…痛ってぇー…」 「あわわわわ… 大丈夫ですか?」 謎の女性は小走りで近づいてきた 「あっ はいっ 大丈夫です」 大丈夫だとは言っても額や頬からはとめどなく血が出ている 「すっ すみません! 今治すので目を閉じていてくださいっ!」 へっ? 治す??? 無理じゃね?? 治療?応急処置?かな… てか鼻が取れてないか心配だよ… まあいいや 目を閉るか 閉じる意味が分からないけど… 彩斗は何となく女性の言ったことに従う 「もう 良いですよ」 「あれ…?」 女性がいない? それに傷がなくなってる なぜ? why? ……………………ん? 目の前になんで犬が…? 狼に似てるなぁ って呑気なこと言ってる場合じゃないっての! 「雛森 彩斗さんですよね?」 ………………あれ? さっきの女の人の声だ でも どこにもいない… ハッハッハッ ついに俺は頭がおかしくなってしまったのか… それとも ベットスライディングのせいか? どちらにせよ 狂ってる…………
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