家族

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―彩斗の部屋― 彩斗が家に着いたあの後 母親と抗議をした結果………… 「はぁ… 小遣い減らすって言われたら太刀打ちできないよ……」 「元気無いようですね どうかしましたか?」 お前のせいだよ… 母さんの動物好きには困ったものだな… 時をさかのぼること2時間前 ―リビング― 「なぁ 母さん本当にコイツを買うのか?」 「コイツじゃないですぅ…」 「大丈夫よ 彩くん こんなに綺麗で頭の良い子なんて滅多にいないし」 「どこが大丈夫何だよ… コイツ喋るんだぞ? どう考えたって おかしいだろ!」 そうだよ この犬は喋るんだ 絶対におかしい… いや おかしくなったのは俺の方か? 母さんは犬が喋ってるのに眉一つ動かさない 「喋る? 何言ってるの? ゆっちゃんは犬何だから喋るわけ無いわよ」 「えっ…? そんなはず…」 何が何だか分からず隣にこっちを向いて座っている犬… ゆきに目を合わせる はぁ… 何なんだ… これは病気なのか? 頭が混乱ている時にゆきが話し掛けてきた 「あっ 安心して下さい あなたは… 彩斗さんは病気じゃ有りませんよぉ 私の言葉は彩斗さんにしか聞こえないようにしてますからぁ」 なんだそれ? ってか 今俺の心を読んだ? 「はい 読みましたよぉ」
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