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開口一番怒声が飛び交った
場所は池田屋二階。
表の賑わいとは対照的に重苦しい気配が張り詰めていた
焦りである。
古高捕縛はそれだけの痛手であるのだ
ともすれば、ここにいる全員の命運が尽きるかもしれない
故に焦りが隠せずにいるのだ
古高は宮部鼎蔵との繋がりだけでなく武器、具足を揃える役割も担っていた
それを見られての捕縛であろう
つまり何かしら「事」を起こすのは見通されてしまったと考えるべきである
何処まで相手方に情報が漏れてしまっているのか?
決行を早めるべきではないのか?
不安と焦りから運ばれてきた酒が進むのも早くなる
宵の口には既に足元が覚束ない者もでてきていた。
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