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一方、捕り手側である新撰組局長 近藤勇も焦り、そして苛立ちを隠せずにいた
場所は祇園会所。
古高俊太郎捕縛は尊攘派にも伝わっている筈である。
つまり、今日明日中には会合が開かれ善後策を協議しているであろう事は予測される。
そして、その後は決行当日までその姿を隠されてしまう
それは、この機会を逃せば一網打尽にする事は不可能になる事を意味していた
早さが必要なのである。
示し合わせた時刻は過ぎようとしているが、会津及び諸藩幕府軍が現れる気配が無い。
「えぇっい!くそぅ、もう待てんっ!我らだけで行くぞ」
近藤は怒鳴りつける様に叫んだ。
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