ー元治元年ー  京

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この頃大仏に出入りしていたのは 才谷梅太郎(坂本龍馬) 石川誠之助(中岡慎太郎) 元山七郎(北添詰磨) 松尾甲之進(望月亀弥太) 大里長次郎(貞吉) 池倉太(未詳) 山本甚馬(未詳) 等々である 京都大仏南の門今熊の道にあった河原屋五兵衛隠居処を借りて 「水口加藤の家人住所」 と表札を掲げていた。 ここの台所を山本甚馬が年寄りであった為、受け持っていたのだが 何分男所帯であり又、山本自身も時々家を空ける為に不自由があったので誰か一人年寄りの気の利いた女性をさがしていた。 そこで紹介してもらったのが楢崎 龍の母お貞であった
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