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そして日付が変わり、八人揃っての二回目の軍議当日となった。
各々部屋に集まり、各自椅子に座り軍議が始まるのを待っていた。
「なぁ…皆決めたの? 護衛隊長……」
龍騎は、今居る将軍に聞いたが、誰一人首を縦に振るものは居なかった。
「確かに…この様子だと…誰も決まって無い様子か……」
龍騎は、誰も護衛隊長が決まってない事を知ると軽くため息を吐いた。
すると、少し遅れて朱雀と蔵馬が一緒に部屋に入ってきた。
「では…皆さん……」
朱雀が話を始めようとすると、お約束と言うべきか飛燕が遅れて部屋に入ってきた。
「……では皆さん揃いましたので…軍議を始めます……」
朱雀の冷たい視線が、飛燕に痛い程突き刺さる中軍議は始まった。
「朱雀殿…この間の件の事だが……」
軍議が始まると同時に、白虎が朱雀に護衛候補の件で意見を申し出る。
「解っています白虎殿…護衛隊長の件ですが…飛燕殿と将軍の意見が出ました……
本日は…その件をお話したいと思います……」
白虎の意見に、朱雀は本日の議題と言える内容を明かした。
「蔵馬殿と…飛燕殿の意見か…これは楽しみじゃの……」
玄武は、蔵馬と飛燕の意見と聞き何かあるのではと心踊らせていた。
「まず二人の意見は…自分が受け持っている部隊より…他の部隊にも護衛隊長候補が居ると申しました……」
朱雀が二人の意見を語ると、他の将軍達はすぐに納得したのか「なるほど…」と声を揃える。
蔵馬と飛燕の意見は、思った以上に他の将軍達にも賛同を得た。
「この二人の意見を…私は良策として始める事にしました……」
「それでは…期限延長ですか? 軍師殿……」
朱雀の出した結論に、龍弌は期限の延長を問い掛けた。
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