大戦の幕開け……

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    「ウム…確かに皆納得してないと思うが……  いくら交代で訓練しても…数週間で全部を観れるとは限らない…だから私は余裕を観て半年と決めた……」 「なるほど…将軍の意見確かにその通りですね……  数週間では全ての兵士を観るのは限界があります…ならば半年の期限ならそれも可能……」  蔵馬の期限に対する意見は、思いの他すぐに納得する者が続出した。 「それに…半年も訓練を続ければ…志願兵も連合兵に劣らない存在になるだろう…だから私は半年の猶予を考えた……」 「流石! 連合の大将…今は地盤を固める事が先決だね……」  蔵馬の意見に、龍騎はいち早く賛同し連合の結束を固める事を話す。 「なるほど…龍騎の言う通り…焦って出陣した所で浮き足立ってる所を攻められたら即全滅か…それは避けたいな……」  龍騎の言葉に、隣に居る白虎も何度も頷き納得していた。  そして、蔵馬の意見には、誰一人異議を唱える者は居なかった。  逆に、今連合内部でやるべき事を再確認させる事になった。 「どうやら…皆さんこの提案に納得のご様子で…解りました……  ではこれより半年間交代で訓練を行い…候補を五人挙げて貰います……  その時は私に報告して下さい…宜しいですね……」 「軍師殿…一つ宜しいですか?」  提案が成立すると思った瞬間、龍弌が朱雀に問い掛ける。 「どうぞ…龍弌殿……」 「最終的に候補を五人挙げて…そこで決めるときに……  もし…同じ者を隊長に指名した時は…どうするのですか?」  龍弌の意見に、朱雀は無言で頷き少し考え答える。 「なるほど…その時は…指名された本人に選ぶ権利があるでしょう…多分重なる事は無いと思いますが……」 「解りました…有難うございます…軍師殿……」
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