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此処は、旧帝国領土連合軍の本拠地古城。
昔は、帝国軍の第二の本城と言われ隣国の監視や、友好を深める宴等も催しされていた。
悲しい事に、初代国王の最期の場所としても有名な所である。
そして、今日もこの古城に連合の名を聞き付け、志願兵達が続々と集まっていた。
その光景を、古城内部から龍弌と朱雀が見つめていた。
「本日も相変わらず…凄い人数が志願していますね龍弌殿……」
「そうですね…これだけ我が連合軍が支持されてる証拠ですね…軍師殿……」
「おーい! 朱雀ー今日も志願兵が来とるのか……」
二人が話をしていると、広場の奥から訓練でヘロヘロになっている玄武が二人の元を訪れる。
「玄武殿…訓練お疲れ様です…ですが…本日も志願兵は沢山来ています……
当分訓練の方宜しく頼みますよ……」
「ひぇー! 朱雀もう勘弁じゃーワシはもう限界じゃ……」
朱雀の一言に、玄武の願いは虚しく砕かれその場に座り込む玄武。
「おーい! 玄武ー休んで無いで早く訓練の続きやるぞー早く来いよ!」
そして、さらに追い打ちを掛けるように、広場の奥から飛燕が玄武を大声で呼んでいる。
「ぎぇー! 誰か少しはワシを労ってくれー」
玄武は仕方なく、渋々飛燕に呼ばれ重い足取りで広場の奥に戻っていった。
「いやー皆頑張るねー感心感心……」
今度は、龍騎が玄武とすれ違いに広場の奥から二人の元に訪れる。
「龍騎殿! 貴方もちゃんと志願兵を指導して下さいよ!」
ゆっくり歩き余裕を見せる龍騎に、龍弌は少しきつめに注意する。
「俺は今休憩中…ちょっと飛ばしすぎて皆ヘトヘトなんだよ……」
龍騎が言うように、視線の先には志願兵達が肩で息をしながら、武器を杖代わりに休憩していた。
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