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そして翌日、八人は志願兵達の訓練をしながら、誰を自分の護衛隊長にするか選んでいた。
皆一部隊ずつ訓練をする中、青龍と朱雀の二人は合同で訓練を開始していた。
「ツギ…ブジュツ…ハジメル……」
「各自…班事に別れて訓練して下さい……」
「ハッ! 承知しました……」
青龍は、上手く言葉が話せず訓練に支障が出るため、内政や軍略で忙しい朱雀と合同で訓練をする事で、護衛候補を探していた。
「スザク…アリガタイ…ワレ…タスカル……」
訓練が始まり、兵士達を真剣に観ていた朱雀に青龍は感謝の言葉を送る。
「いいえ…青龍殿礼を言わなければいけないのは私の方です……
私も色々と忙しい身…なので一緒に青龍殿と観てもらう方が良策でしょう……」
羽扇を仰ぎ、青龍の感謝の言葉にお返しとばかりに朱雀も青龍に感謝の言葉を送る。
多忙な朱雀に取って、他の者との合同訓練に感謝していた。
場所は変わり、青龍と朱雀以外にも合同で訓練を始めている者が居た。
「良いか! 今日は他の部隊と合同で訓練をする……
今日は…実戦さながらの訓練をする…皆気を引き締めろ良いな!」
「ハッ! 飛燕将軍!」
飛燕の気合いが入った言葉に、連合兵士達は皆揃って返事を返す。
その飛燕の後ろで、蔵馬が無言で頷き飛燕に負けぬよう気合いを込める。
「蔵馬…お前も何か言えよ…黙って頷いて無いでよ……」
飛燕は、後ろを振り返り無言で頷く蔵馬に呆れた顔で話掛ける。
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