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光は、ミルクように濃い霧の固まりのようにも見え、それが明確な意志を持って、一護を捕らえようと襲いかかってきた。
足を絡めとろうとしたそれを後ろにトンボ返ることで避けた一護は、斬月を両手に構え鋭く見据える。
呼気を整えると同時に一気に霊圧を跳ね上げた。
心を研ぎすまし、己の刃に力を凝縮させる。
(コイツでしとめるっ!!)
「月牙、天衝ーっ!!」
上段から下段へと振り抜かれた刀身から、高濃度に凝縮された霊圧が放たれる。斬月の特性でもあり、大地をも裂く必殺の一撃だ。
月牙を叩き込まれた金色の霧は両断され、散り散りに霧散した。
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