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「話って程でもないよ…ただあの子がずーっと謝るから…」
「…問題児だからって…皆が皆犯罪を起こすわけじゃないのにね…」
七観の言葉に一樹と啓太が首を傾げると、七観は気付いた様に「そっか」と呟く。
「二人は居なかったらから聞いてないんだっけ」
七観は先ほど誠治と大和にした話を同じ様に話すと、二人は驚いた後なんとも言えない表情になった。
「なんだよそれ…問題児だからって全員が犯罪起こすわけじゃねぇだろ!?」
「それに…問題児っていうけどそんなの周りの勝手な意見じゃないの?」
「うん、僕もそう思うよ。…けど、大人にとってはその問題児の半分以上が犯罪を犯してるっていう事実が問題なんだ」
「大人にとっちゃ過程なんざどうでも良いんだよ。そいつらがグレた理由とか、引き篭もった理由とか……結果が全てなんだからな」
誠治がそう言うと七観は頷く。
「それに、この鬼ごっこでは五人を殺す事になってるけど…こんな事したらクリアしたって良くて無期懲役。最悪死刑だよ」
「…つまり、大人の好きな結果だけで見れば犯罪者予備軍はどう転んでも始末出来るって事だ」
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