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  「誠治……ってお前なんだその怪我ぁ!?」 「ん?どうした?」 ケロッとしている誠治だったが、口が切れてるのか口の端からは血が滲み出ており頬は多少腫れている。 実は誠治は不良として知名度が高く、朝から喧嘩というのは日常茶飯事となっていたのだ。 「また喧嘩したのかお前!!」 「まぁな。今回の奴等は全員が武器持ってた上に二桁いったからな……ちょっとキツかったわ」 「流石は誠治!勿論全員やっつけたんだろ?」 「当たり前だ。俺がそんじょそこらの奴にやられっかよ」 「凄いなー誠治!僕も誠治の喧嘩してる所見てみたいよ」 啓太の言葉に大和は即座に反応すると強く肩を掴み、真剣な表情で啓太を説得する。 「いいか啓太。お前はそんなモノ見なくていいんだ。悪影響だからな」 「おいおい、お前は親父かよ」 「過保護すぎるぞ親馬鹿ー」 「黙れ!啓太はお前らと違って純粋なんだよ!」 「全く…真面目バカは啓太に甘いんだからよ」 「ホントだよなー。俺らにもその甘さがありゃいいのに」 そんな事を話しているとドアが開き、教師が教壇に立ち号令がかけられる。 簡単な用件を話し、チャイムが鳴ると教師は教室を出て行き残った生徒たちは次の授業の準備をしたり友達と話したりしていた。  
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