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「!?」
「っし!やった!!」
「スプリンクラー!?そうか…!さっきの炎で…!」
「まぁ一か八かだったけど良かったよ。まだ動いてくれてて」
「っ…!だからなんです!コレ位の水……!」
そう叫びながらライターに火を点けようとする……が、いくらやっても火がつかない。
「な…!?」
「お前バカか?こんだけ水被りゃあライターなんて使いモンにならなくなるに決まってんだろうが」
「な…!あ……!」
自分の武器がなくなり、うろたえる鬼だったが誠治は気にもせずに近づいていく。
「っつーワケで……テメェはここで沈んどけ!!」
そう叫ぶと同時に響く鈍い音。
鬼は殴られた反動で強く頭を壁へと打ち付けるとそのまま地面へと倒れこんだ。
「…ぅ…なんで…三人も居るんだ……情報じゃ…二人しか居ない筈なの……に…」
「あぁ…ごめんねー。僕、逃げる側じゃなくて鬼だから」
そう笑って言えば、鬼は「そんな…」と小さく呟いてそのまま気を失った。
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