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既に外は暗く、辺りには静寂が流れていた。
「もう一時過ぎたのか…」
携帯を開いて見れば、時刻は一時二十三分と表示されている。
「一樹たちとも連絡取らなきゃな…あいつら今何処に居んだか」
誠治はそのままアドレス帳を開き、一樹の番号を出すとそのまま通話ボタンを押した。
「二人とも怪我は大丈夫なのか?」
「まぁね…それよりも大平くんは?」
「一応…痛み止め飲んでるから今は平気だ。耐えられない痛みじゃない」
「あ…一樹か?お前等今何処に……あぁ、わかった。じゃあ一旦集まろうぜ」
しばらくして誠治は顔から電話を話すと大和たちの方を振り向く。
「あいつら近くにいるからこっち来るってさ」
「あぁ…あの二人は今何処に居るんだ?」
「駅前の公園だとよ」
「なら、別にいいんじゃないかな?」
「俺も構わないぞ」
二人がそう答えると誠治は小さく頷き歩き出し、二人も後を追う様にその後ろを歩いた。
「…あぁ、分かった。…大体……」
「あぁあぁぁ!!!」
「「!?」」
突如聞こえる悲鳴。
慌てて後ろを振り向けばそこには力なく倒れる大和の姿と、その後ろには女子の姿が見えた。
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