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あたし達は教室に戻る同級生の群れの中でキョロキョロと雪那を探していた。 「しっかし3人共クラス一緒でラッキーだよな。」 田島はそう言って大きな目を細めた。 田島は多分カッコイイ部類に入ると思う… だけど幼なじみだからか、あんまり男として意識はしてなかった 「あっ雪那だ!」 あたしは人込みを掻き分けて、雪那のすらっとした背中に抱き着いた。 「雪那~探したよ?!」 「あんたが小さいから私もさがしたわよ(苦笑)」 「ひっっどぉぉ~い!!」 泣きまねすると細い指であたしの頭を撫でてくれた 「ごめんごめん。あら、田島いたの。」 雪那は田島に今気付いた様に言った。 「俺の存在って…」 田島はわざとらしく肩を大袈裟に落とした 「嘘よ…(笑)」 小笠原雪那は小学校からの親友だ。 クールな性格と真っ黒でストレートの髪が綺麗な美人だ。
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