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田島は周りの男子とさっそく話している。
「ねぇ…夏鳴」
「どうしたの?」
後ろを振り向くと雪那があたしの耳に囁いた
「担任て男か女どっちだったかしら?」
あれ?式の時に紹介されたっけ…
「どっちかな…」
思い出せないや
「じゃあ、タコ焼きかけましょうか?」
雪那は美しいエクボを浮かべて笑った
「雪那って本当に賭けが好きだね。…いいよ。」
「じゃあ夏鳴からどうぞ。」
「いいの?あたしは…男だと思う。」
「いいわよ。あたしは女ね」
雪那とニヤッとほくそ笑むと、前を向いた
「田島も誘うわね」
また振り向くと雪那は携帯でメールを打った
すぐに気付いた田島はあたし達にOKサインをした
「メール来たわ。女だって。」
何?!二人して女?!
負けかなぁ…
あたしは不安になったけど覚悟を決めた
しばらくすると教室のドアが開いた
出席番号1番のあたしはすぐにどっちか解る
息を飲んでドアを見つめると…
入って来たのは若い男だった。
勝った!
勝利の瞬間だった
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