始まりの日

8/8
前へ
/290ページ
次へ
ドサドサッ 法魔「…?」 殴られた様子は無い。 狼雅「大丈夫か?」 法魔「狼雅先輩!」 亜鉄「狼雅か…これは手強いのが出てきたが…今日は新月だ。今日お前は変身出来ない…だろ?」 狼雅「くっ…」 ー『人狼』(ウェアウルフ)は月の光が強いほど強くなるが、月が無い夜ー。 つまり、新月の日は変身が出来ない。 亜鉄「今日なら狼雅を仕留められるっ!行くぞっ!」 その他「オオッ!!」 法魔「先輩…月が有れば、変身出来るんですか?」 狼雅「ん?ああ。しかも、満月なら敵は無いぜ。」 法魔「分かりました…少々お待ちを…」 法魔(タイム・クイック) 狼雅「何してる?」 法魔「月の時間を進めてます…」 狼雅「なるほど…流石、番人だな。」 約5秒で月が満月へと変わった。 狼雅「ありがとよ、法魔!!」 狼雅の体が狼に変わって行く。満月の夜のウェアウルフは、誰にも捉える事は出来ない。 3秒後、決着はついていた。 狼雅「疲れた。」 法魔「ええ。帰りましょうか…」 こうして俺の高校初日が終わった。
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

918人が本棚に入れています
本棚に追加