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ドサドサッ
法魔「…?」
殴られた様子は無い。
狼雅「大丈夫か?」
法魔「狼雅先輩!」
亜鉄「狼雅か…これは手強いのが出てきたが…今日は新月だ。今日お前は変身出来ない…だろ?」
狼雅「くっ…」
ー『人狼』(ウェアウルフ)は月の光が強いほど強くなるが、月が無い夜ー。
つまり、新月の日は変身が出来ない。
亜鉄「今日なら狼雅を仕留められるっ!行くぞっ!」
その他「オオッ!!」
法魔「先輩…月が有れば、変身出来るんですか?」
狼雅「ん?ああ。しかも、満月なら敵は無いぜ。」
法魔「分かりました…少々お待ちを…」
法魔
狼雅「何してる?」
法魔「月の時間を進めてます…」
狼雅「なるほど…流石、番人だな。」
約5秒で月が満月へと変わった。
狼雅「ありがとよ、法魔!!」
狼雅の体が狼に変わって行く。満月の夜のウェアウルフは、誰にも捉える事は出来ない。
3秒後、決着はついていた。
狼雅「疲れた。」
法魔「ええ。帰りましょうか…」
こうして俺の高校初日が終わった。
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