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廊下から中庭を見下ろすと、大きな木がそびえていた。
その根元に美樹先生がいた。
俺は駆け足で、中庭まで降りた。
法魔「美樹先生、部活、始めるって言ってますよ。」
美樹「あれ?もうそんな時間?」
法魔「それにしても、この木…随分でかいですね…」
下から見ると一段と大きい。2、30mは、有るだろうか。
美樹「でしょう?でも…この木も、もう少しで切られそうなのよ…」
法魔「何でです?」
美樹「この木、中庭に有るでしょ?だから、教室の日当たりを、悪くさせるからって…」
法魔「そんな理由で…」
美樹「ごめんね?こんな暗くなる話、聞かせちゃって。部活、行きましょうか。」
部室に戻ると、何やら話を始める所のようだ。
狼雅「よしっ。メンバーも揃った事だし、これより第1回、新聞部企画会議を始める!!」
柚依「へー。毎回こんな事やってるんだ。」
美樹先生が笑っていた。おそらく、こんな事は初めてなのだろう。
狼雅「では1年生、初仕事だ。」
俺は初仕事じゃ無い。
狼雅「3人で、早速記事を1つ作れ!!題材は何でもいい。読者を引きつけるような、素晴らしい記事を作ってくれ!!では解散っ!。」
3人「ええっ!!」
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