真っ暗の底の底へ

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「お義母さん、話しがあるの。大事な話。」 姑は笑顔だ 「あっ君が、このままで、私が家族を養うのは正直厳しいです。母子家庭としてなら何とかやっていけます。でも、私はお金の事で家族が離れ離れになるのは嫌です。この先、彼がずっと仕事をしてくれる可能性はあまり期待ができないのは、誰が見ても分かります。人には向き不向きがあります。仕事が嫌なら、家庭にいてもらいます。私が家族を養います。ただ、そのために準備をさせてください。お義母さん、お義父さんの将来も全て考えて、私が稼いで老後も全てお世話させてもらいます。そのためにも資格を一つとらせてください。家族が食いっぱぐれるわけにはいかないんです。私もバイトをして、お金を用意します。少し援助してもらえないでしょうか。甘えている事は分かっています。ですが、引き込もっているあっ君に小さな子供二人を抱えている私がみんなを養える手段はこれしかありません」 私は頭を下げた
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