真っ暗の底の底へ

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「でも私は言ったのよ!!お父さん、私はどうなってもいい。あの子が、人を思いやれない子だから…これで私が倒れたり、死んだとき、初めて気が付けばいいんよ。お母さんは体が辛かったんだな、お母さんに無理させたなって。そこで気が付けばいいわ。そのためのあの子の学びのために、私が倒れるなら本望だわって。私はそこまでおいつめられて、あんたを思いやってやってたのに。あんたは配慮も思いやりもない人間よ」
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