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ライトに照らされた赤い表紙の説明書はなんだか不気味に見えた。1枚目をめくるとそこには昼間に見た『危険』の文字があった。
「危険……か」
太郎はまたも興奮してきて喉が乾いた。だが水を飲みにはいかない。飲みにいったら決意が折れそうだったからだ。
太郎は次のページに手をかけて、目をつむりながら捲った。するとそこには、
目次が書いてあった。
太郎は思わずため息が出た。目次を見ると、『機能1…4P』と書いてある。
「この目次が3ページだから、次こそ本当にスペシャル機能が載ってるんだな」
太郎は手のひらに汗をかき始めた。
《このページを捲ると、俺はもう普通過ぎる俺には戻れないかも知れない……》
太郎はそんな不安にかられていた。しかし、太郎は昔からこの普通過ぎる人生を変えてみたいとも思っていた。
「今が人生を変える時なのかも知れないな……よしっ!」
太郎は自分の頬を2回パンパンと叩き、ページを捲った。
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