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直哉の家は異状に散らかっていた
「……」
「ったく…」
本やら服が散らかっている
机の上にはカップラーメンやコンビニ弁当の食べた跡が…
どうやって暮らしているんだ…ものすごく心配だ
とりあえず直哉をソファに寝かせた
「奏太くんありがとうな…俺はちょっとこの散らかってるもん片付ける」
「うん…じゃあ。あと首に…湿布あげる」
湿布を渡され奏太は出ていった
なんで持ってるんだ、湿布……
いつも持ち歩いてるのか?
「片付けるか…」
だいたい片付けたあと時計をみたら6時を過ぎていた
さっききた母さんからのmailに『今日は残業で帰れません(-_-;)コンビニ弁当でも買って食べてm(__)m』
とあった
母さんは残業で帰ってこないことが多い
父さんは別居しているためいない。たまにいるが…
家に帰っても誰もいないし、ここからじゃ約15分かかる
直哉の食生活も心配だ
泊まっていこうかな…うん、そうしよう
別にかまわないだろ
今の直哉に(多分)関係ないが首を締めた罰だ
俺は母さんに連絡をして夕飯の買い物に出かけた
「ん……んー?」
あれ…俺いつ寝たっけ?
しかも家のなかがいつもよりキレイだ
トントンと包丁が何かを斬る家庭的な音が聞こえてくる
不思議に思っていたら家庭的音が消えた
「起きたのか」
「わっ……か、海音!?ななな、なんでいんのっ?」
「お前が倒れたんで送ってきたんだ。あと家も散らかってるから片付けてやった」
「あ、ありがと…」
「俺家に帰っても誰もいないし、お前の食生活も心配だからシチューつくってるからな。シチューだぞシチュー!喜べ!だから今日泊まるんで」
そうですか…なにからなにまでありが…
「…って泊ま…と、泊まるぅ!?冗談よしてくれよジョニー!」
「誰がジョニーだ。そうか…駄目か」
「い、いや!駄目じゃないぞっ!毎日ここにいていいくらい…泊まってくれ!泊まってください!」
海音が俺の家に泊まるなんてこれは夢ですか!?
あぁ!神様ありがとう!
もうすこしで夕飯できるから…ってまるでH…
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