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きっと親の寝室だな
このベッドに寝るのは親ぐらいだろ
ぐはぁ と直哉がダイブしたから俺はベッドに倒れた
ホントに今日はいつもより眠い
今なら三秒で夢の世界に旅立てる
この重いまぶたにたえられず俺は深い眠りにおちた
「う……おわっ!」
目を覚ますと直哉の顔があって驚いた
あぁ…泊まったんだったな
リビングに行き時計を見ると7時10分
ここから学校まで30分だから…
とりあえず早く準備…って今日学校休みじゃんか
「…っい!…っ!?」
頭に痛みがはしった
まるで鉄バットで殴られたようだ
何なんだ…この痛みは
《…ないで…!…い……に近付かな…で!!》
「は…あ!?」
頭にガンガンと声が響く感じがした
女の子の声がする
つか頭が…痛い!痛い!
《触れな…で!…あんたなんか…し……え!》
幼い女の子の声
でも憎しみと殺意がこもっていて恐ろしい
《近付かないで!お兄ちゃんに近付かないで!お兄ちゃんに触れないで!!あんたなんか死んじゃえ!!!》
痛みが激しくなった
何回も鉄バットで頭や背中を叩かれているようだ
痛い!痛い!死にそうだ!!誰か助けてくれ!!
『ピーンポーン』
「!!!」
誰かのおかげで痛みがやみ助かった
しかし誰だ?こんな朝早くに
「いっ……はい」
玄関を開けると奏太がいた
「奏太くん?……なぜ制服」
「魂の殺意と狂気と恐怖の音が聞こえたから…助けにきた」
制服はスルー?
つか魂が…って?
「ありがとう色々助かった。その…魂って直哉に取り付いたあの?」
奏太はコク と頷いた
「魂の声も束野くんの声も聞いた。頭と背中…大丈夫?」
「正直…大丈夫じゃない」
「そうか…」
とりあえずソファに座った
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