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「なぁ…やっぱり変わってるわ 彼奴」
「だよな」
あれだな…
オーラ見えますーみたいな
「つーかぁ…音って何!?って感じなんだけど」
「どうやらお前の第一印象はかなり悪いらしい」
「音かなんだか知んねぇけど、そんなんで俺のこと避けないでほしいなぁ…」
はは…と直哉は苦笑いをした。
「つか奏太くんどこさ?もう授業始まっちゃうよ?」
「もしかして迷って…」
席をたって探しにいこうとしたがその必要はなかった。
「奏太くん遅れてご到着ー?誰かに絡まれてた?」
転校生だから他のクラスのやつが絡んできたのだろう
奏太はコクリと頷いた
「奏太くんイケメンだから女子が掘っとけないねぇー。とくに2組の星河とか」
「ああ…あいつ絶対顔で決めるよな。美人だけど性格悪いから嫌われてるしな」
「その子なら…さっき会った…楽しそうだけど悲しそうな音だった」
音――
またでましたね 音。
奏太のゆう音って何だ?
「あのさ…その音って…」
直哉が聞き出そうとしたがチャイムがなりそれを邪魔した。
起立、礼を終えて直哉がまた聞き出すだろうかと思ったが珍しく何も言わずに先生の話を……
……聞いてないな
プリントに落書きをするのに夢中になっているだけだった。
別に落書きをするのはいいがちゃんと消した方がいいと思うな 俺。
そのまま落書きだらけのプリントを渡すから駄目なんだコイツ…。
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