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チラっと奏太を見た 普通に授業を受けてる… …? 否 普通じゃない 震えている 奏太の表情も酷い…何かに脅えている様だ 普通にいたいのに普通でいられない? 奏太は何に脅えているんだ… ―――――音? 「……か、奏太くん、大丈夫か?」 奏太はビクリと驚いて俺をみた 「どこか悪いとことかある?保健室いくか?」 「…大丈夫、じゃない」 本当に保健室に行ったほうがよさそうだ 「先生、奏太くんが体調悪いみたいなんで保健室つれていっていいですか」 「大丈夫かぁ萩原。…じゃ海音 保健室まで一緒に行ってやれ」 「えっ!あ、先生!俺 頭痛いかも!いたたー!!」 「直哉 お前は大丈夫だ」 「ぅえ?なんでっ!?」 そんな直哉をスルーし廊下に出た 保健室はここからじゃそんなに遠くないな 「本当に大丈夫か」 奏太はふるふると横に首を振った 「ただ気分が悪いだけ…」 そういえば、と音について聞き出そうとした…が…… 「音というよりそれは曲だ」 いきなり奏太から言い出したので驚いた 「人の心…性格、気持ちが音…曲として僕に伝わる。産まれたころからある僕の能力だ」 奏太が超能力者ってことか? おいおい…マジでいってるのか? 「マジだ」 「人の心を読むんじゃありません」 「ごめん……聞こえてしまうから僕にはどうにもできない。でも音量が時々変わるから聞こえないときもある」 音としてか? 「いや、それは普通に…性格とか能力的なものが音になる。…束野くんのは変わってるよ」 「変わってるって?」 「変わった能力を持ってる…時効が変わる…でもその能力は不完全」 なんか俺が超能力者みたいだなソレ 「自分でも気付かないくらい不完全だけど…でも少しずつ完全に近付きずつある…」 「俺にそんな能力があったなんてな…」 「超能力者は人目で超能力者が誰かわかる。束野くんを音で知る前に君から何かを感じとった。」 そういえば…俺もそうだった 奏太を見たとき何か変な感じがした 空間に変化があったかのようにも感じられた  
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