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いつのまにか保健室の前まで来ていた
ドアは開いていたが先生がいない
「先生いないな」
「…悪いとこないし別にいい」
俺は理科室に帰ろうかと思ったが気になることがあった
「直哉はどんな音だった…?」
奏太はぴくっと反応してうつ向いた
聞きたい
直哉の何に恐れたのかを
本当の直哉がどんな人物かを
自分の知らない直哉を知りたい
「……今の彼は彼ではない」
「どうゆうことだ?」
「つまり二重人格者だ…そして今の彼は裏の彼が作り出した人格」
「マジかよ…」
二重人格者とゆうのも驚くが…
「裏の彼は世界…自分から逃げるため今の彼を作った。」
「自分からって…なんで逃げるんだよ」
「それはわからない。そして他の問題は彼を消す音がしていること…でもそれは裏の彼ではない」
つまり…それって―――
「直哉を殺そうとしてる奴がいる…?でも直哉からって…」
「彼の中に誰かの魂が入っている。…取り付かれてるって言うのかな……」
「それ色んな意味ヤバイだろ…」
「その人から愛と殺意が感じられる…一部の女子がゆうヤンデレだよ」
ヤンデレって何だよ…
「その人はまだ殺そうとしていない。殺すときはちゃんと彼の目の前に出ていくらしい……そしたらかなり危険」
直哉が殺される…
もう魂だけの存在に…?
「俺に助けられるか…?直哉を…助けられるか?」
助けたい…絶対
直哉が死ぬなんて嫌だ
殺させない
殺させるもんか
「たぶん大丈夫だと思うけど危険すぎる…裏の彼からももかなりの狂気が感じられる…それが解決してもまだ彼は安全じゃない」
そんな…直哉………
本当の直哉は自分から逃げたくらい苦しんだ…
どうして…
何があった?
俺に何かできるか?
なぁ……直哉
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