手紙

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母親ハルエにとりましては覚悟をしていたとはいえ、目に入れても痛くない末の男の子の 戦死は、どんなにかつらかったでありましょう。長男である私たちの父もまた、それまで 妻子と共に台湾にあり、精糖会社に勤務しておりましたが、昭和十八年召集により出征し ました。
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