この思い、この白き光が降る大空へ

ラブレターは、大空を舞って

？「こちら、こそよろしく。」

俺は、後藤 和樹（ごとう かずき）富頼高校（とみより）の一年生で、たった今失恋した所だ。

靴箱には、幼なじみの田村 紗季（たむら さき）と堀河 悠夜（ほりかわ ゆうや）がいる。

俺達は幼稚園からの付き合いで良く、3人で遊んでいた。

最初は、どうとも思ってなかった。ただ、紗季は俺と堀河とは少し違うただの友達、それ以上でも以下でも無い。

だが、俺は中学・高校と歳を取るにつれ、紗季を意識するようになった。

何度か、告白はしようとしたが、結局臆病風に吹かれてばかりで一度も告白は出来ていない。

その、結果がこの形で出たのだろう。