これは夢か現実か

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 一年B組、水瀬海  それが、生徒手帳に記された名前。 「水瀬、海……ね」  藍色、なんて髪の色は目立つはずだ。それが地味に過ごせていることが不思議。  ただ、瞳は茶色だった。眼鏡を持っていたということは、目はあまりよくないのか? 「誰かに、似てるんだよな」  ハーフのようだった。でも、最近会った誰かに似ている。  考えるよりも行動したほうが早い。多分、探しにくるはずだ。昨日の場所に。待ち伏せたら、きっと捕まえられる。
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