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俺を見た水瀬さん、いや、BLUEと言ったほうがいいのか?彼女は大きく目を見開いた。
「アキ、さん?」
まさか、とでも言いたげな声だった。
俺、意外と無名?確かにBLUEと比べると半端なく無名に等しいけどな!
大きな仕事なんて、特にないし。この間の撮影がそうだと言っても過言じゃない。
お互いに顔を見つめたまま沈黙がつづく。
モデルであることを公開している俺と、歌手であることを隠した彼女。
まだ確認したわけじゃないけど、特徴的な色だ。勘違いじゃないだろう。カラコンまでしてたみたいだし。
ぴんと、頭のなかにひらめきが走った。
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