136人が本棚に入れています
本棚に追加
「いえ、こんなぐらい 大したことじゃ無いですよ」
涼は紙を柳に返そうとした。
「いえいえ! それでは、私共の気が収まりませんので。
――あぁ!! 急ぎませんと、でわ失礼致します。葵お嬢様行きましょう!!」
柳は、葵の手を取りと走って行った。
その後ろ姿を眺めている涼。
途中葵が振り返り手を振った。
涼も微笑みながら手を振り、連絡先が書かれた紙に目を落とす。
「――あっ」
紙と一緒に真っ赤なリボンが握られていた。
最初のコメントを投稿しよう!