葵 4歳~事のほったん~

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「ふ~ん……男? 女?」  冷ややか目で愛斗がメイドを見つめる。  メイドは言うことを躊躇ったが、嘘をついてもバレるので素直に言うことにした。 「へぇ……男か……男…………」  愛斗の眉間に深い皺が入り、何やら呟いている。  メイドは、真っ青になりながら 「はい……。ですから葵お嬢様をお呼びしませんと……」 「いや。いいよ。俺が行くから」  黒いオーラを纏いながら愛斗が言う。 “機嫌の悪そうな愛斗様に絶対逆らってはいけない!!” 宮古塚家メイド158ヶ条の一番最初に赤の線でラインが引かれている項目だ。 「下がっていいよ。」  愛斗が冷ややかに言うとメイドは、涙目になりながらその場を後にした。
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