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「ふ~ん……男? 女?」
冷ややか目で愛斗がメイドを見つめる。
メイドは言うことを躊躇ったが、嘘をついてもバレるので素直に言うことにした。
「へぇ……男か……男…………」
愛斗の眉間に深い皺が入り、何やら呟いている。
メイドは、真っ青になりながら
「はい……。ですから葵お嬢様をお呼びしませんと……」
「いや。いいよ。俺が行くから」
黒いオーラを纏いながら愛斗が言う。
“機嫌の悪そうな愛斗様に絶対逆らってはいけない!!”
宮古塚家メイド158ヶ条の一番最初に赤の線でラインが引かれている項目だ。
「下がっていいよ。」
愛斗が冷ややかに言うとメイドは、涙目になりながらその場を後にした。
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