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涼はひざまづき葵の手を取り、形の良い唇をそっと付けると
「小さな姫のお願い、このナイトが叶えましょう」
と囁きスーツの上着を投げ置き、ネクタイを外すと噴水に入って行った。
唖然と見ている葵。
やはり頭からびっしょびしょに濡れてしまった涼。
濡れた少し明るい髪をかきあげながら、その手に真っ赤なリボンを持って帰ってきた。
涼がその戦利品を葵に渡そうと近づくと、葵の顔がリボンに負けぬ位真っ赤になっていた。
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