葵 4歳~入園式~

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 涼はひざまづき葵の手を取り、形の良い唇をそっと付けると 「小さな姫のお願い、このナイトが叶えましょう」 と囁きスーツの上着を投げ置き、ネクタイを外すと噴水に入って行った。  唖然と見ている葵。  やはり頭からびっしょびしょに濡れてしまった涼。  濡れた少し明るい髪をかきあげながら、その手に真っ赤なリボンを持って帰ってきた。  涼がその戦利品を葵に渡そうと近づくと、葵の顔がリボンに負けぬ位真っ赤になっていた。
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