夜空に輝く一番星

第二章

「あとは頼んだ、木元」
「まぁ任せときな！三者三振にしてやるぜ」
「独身貴族の打撃力を見せてやるぜ！」
チームメイト達が口々に言う。
「お前ら…勝てよ！」
「当たり前だろ。早く夏川のところに行きな」
先頭打者の成瀬がバッターボックスに向かいながら言う。
「ありがとう」
健一は一言そう言い、未来の運ばれた病院へと走り出す。

カキーン！

健一はかん高い金属音と大歓声を耳にしながら病院へと急いだ。