夢と現実

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〈え!?坂内!??〉 体育館の入り口に、  あたしは確かにアイツの姿を見た。 でも…… 「でさ…俺、実は………菜南?」  呆けてるあたしに、宇田川くんは問い掛けた。 「菜南!どしたの?」 「えっ、あ、今そこに…………あれ?」 〈いない……?〉 一瞬目を反らして、視線を戻すと、さっきまでそこにいた姿は、確かに消えていた。 〈え?なに?錯覚?見間違え!?〉 「大丈夫?」 「………………」 なに?  なんだったの?  あたし今確かに……。 でも………  普通に考えて、 坂内がこんなとこいるか? ありえないよね? 「見間違い……?」 すぐに集会が始まった。 静けさの中、 さっきの光景が頭から離れない……。
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