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「菜南ッッ!!」
「……ほぇ…?」
「遅刻するよッッ!起きなさい!!」
ゴンッッ
「!!ったぁ……。」
母に投げ付けられた目覚まし時計が、あたしの頭に見事にヒットした。
その拍子で、あたしの意識は覚醒する。
〈あ……、朝……。
そっか……、また夢か…。〉
いつもの朝。
いつもの自室。
手に掴んでいた目覚まし時計に目をやった。
いつもの時…………!?
「あわわわわッッ!遅刻!!」
いつもより30分は過ぎていた。
あたしは制服に着替え、バタバタと階段を掛け降りた。
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