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自転車を必死にこいで、あたしは裏門から学校の敷地内に入る。
昇降口にはもう人気がない。
あたしは3階の教室に向かって一気に階段を駆け上がった。
3―F
ガラッ
自分の教室の扉を、思い切り開けた。
先生は…
いない。
騒ついた朝の教室の風景に、あたしはホッと胸を撫で下ろす。
「あ、菜南っち!おは~♪」
優花と宇田川くんが、あたしに気付いた。
「おはよぉ~」
あたしはそう言って二人のそばに歩く。
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