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アダムを抱いたまま自室に戻ると家庭教師である女性の先生が待っていた。
「優花様、やっといらっしゃいましたね。早速始めましょうか。」
家庭教師は穏やかな口調とは裏腹に、表情は明らかに引きつって強ばっていた。
うわぁ…先生マジでキレてるよ…
「は~い…」
優花はアダムをゲージへと戻すと、先生の表情から逆らったら危ないと大人しく机へと向かった。
「それでは、今日はこれまでにしましょう。次回は逃げないで下さいませ。では、失礼します。」
先生はそう言うと荷物や教材を持って部屋から出ていった。優花はそれを見届けるとため息をついた。
「ふぅ~…先生明らかにキレてたよ。さすがに逃亡連続4回目はヤバかったかな…」
優花はそう独り言を言いながらソファーに行き、バフッと倒れこんだ。
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