土さがし

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人々の嘆きは届くことは無かった…   身内の亡骸を引き取ることさえも供養することさえも夢のまた夢なのだ…決して叶うことのない、叶えられない夢なのだ そんな、悪夢のような日々…死体は腐り辺り一面を腐敗臭が漂い始めた   …『うぇ…げぇ…ハァハァ…い、いったい何時まで此のままに…もう、いいだろう…俺は我慢の限界だ!』   男は堪えられず自分の妻だけはと思い野ざらしにされている妻の元へ駆け寄って行った…   男『済まなかった…今まで意気地がなくて、お前を迎えに来れなかったんだ…許してくれ…今までの分はきっちり供養するからな!』    見張り番『おい!何をしている!この大馬鹿者がぁ!見せしめの死体を勝手に持ち出そうとは!御上に楯突く行為ぞ!ソコを動くなよ…頭ごとカチ割ってくれるわぁ!』
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