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直樹はポケットからチケットを取り出し、眺めた。
「四日後やん！」
「せやで。お前まだそんなに持ってんの！？ヤバイやろ」
順平がケタケタと笑い出す。
「これ売れへんかったら買い取りとか？」
直樹は恐る恐る順平の顔を見る。
「基本的に、あの人のイベントは買い取りやな…。」
ガックリと直樹の肩が落ちる。
「ありえへんわ…。」
けたたましい着信音が鳴る。
直樹は携帯をポケットから取り出した。
着信 …佐久間 隆…
「モチモチ～」
直樹が声を高くして電話に出る。
だいたい関西人という生き物は、遊びに関しての電話は普通には出ない。
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