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途中で順平と合流した直樹は王子山駅へ向かった。
すでに隆達は駅前の広場でスケボーを楽しんでいた。
ストリートミュージシャンや、それを聞いているカップル。
そんな中に柄の悪そうな若者達数人がスケボーで技を繰り出している。
「おっすー!遅かったやん。」
白髪に短髪の男が直樹達とハイタッチをする。
彼が隆
直樹とは、小学生の頃から同級生である。
「あれ!?一郎君もいるやん!」
直樹が半笑いで他の男の所に走りだす。
「おはよう。」
その一郎という男は直樹を見て、笑顔で手を挙げた。
彼、一郎は直樹がバイト先で出会った二つ上の先輩だった。
彼は男前なのに、人見知りが強く、なかなか友人が居なかった。
そんな一郎に、直樹は勿体ないと興味を持ち、無理やり自分達の仲間に組み入れていた。
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