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「……あれは、犬の絵に見えたが」
「ひっどぉいっ!!私の最高傑作なのにぃ。あれは可愛い猫ちゃんだよぉ」
花月が涙目になりながら八手を睨む。
八手は怯むことなく話しを続けた。
「そうか。話しを進めるぞ。………ん?ちょっと待て!最高傑作って、もしかして花月。お前が犯人か?」
八手の問いに花月はウィンクして答えた。
「そうだよぉっ。だってぇ、先生ってポケーってしているからバレないかと思ってぇ」
「………」
「でもぉ、先生の背中に絵を描けばいいって言ったのは璃湖だよぉ」
花月が幼なじみの璃湖を指差した。
璃湖は読んでいる本から顔を上げて、
「花月が面白いことないかなぁって言ったからアドバイスしただけ。まさか本当にやるとは思わなかった。少し驚いた」
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