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「…あら」
誰かに気付いたのか、流亜はニッコリと微笑んだ。
「……?」
眞狼は流亜の見ている方を見た。
「…春架(ハルカ)じゃないか。具合は大丈夫なのか?」
同じクラスの男子、春架が欠伸を噛み締めながら流亜たちのところに来る。
昨日、春架は風邪で学校を休んでいた。
その他にもクラスの何人かが学校を休んだのだ。
どうやら最近、風邪が流行っているらしい。
「うん、大丈夫。もうすっかり良くなったよ」
春架はそう言うと幼なじみである流亜に、
「おはよう」
と言って微笑んだ。
「えぇ。おはよう」
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